2009年 03月 26日
第10回 円成院、小金井公園、浴恩館、海岸寺 |
KSNCのミニサークル「小平の見どころを歩く会」では、第10回目をつぎのとおり実施しました。東京の桜開花宣言は3/21、小金井公園のそれは3/22だったので、ちょっと期待したのですが、ソメイヨシノは実質まだまだでした。コース後半から雨となりましたが、予定通りのコースを歩くことができました。アップした画像は当日だけでなく、下見のときのものも使用しています。
文中、説明の部分はおおくは「小平の史跡めぐり」によります。また、KSNCのホームページの 小平の見どころ紹介 を併せてご覧いただくと、よりしょうさいな解説をみることができます。
日 時 2009.03.25(水) 花小金井駅9:00集合
参加者 18名 天候曇りのち雨
コース 花小金井駅改札口(9:00集合・出発)→円成院→(子育て)地蔵菩薩→(水道道路)馬の背→小金井公園→真蔵院→浴恩館→小金井桜碑→行幸松・碑→海岸寺・山門・小金井桜樹碑→三界満霊供養塔→植物防疫資料館展示蔵→(鈴木公民館で休憩)→庚申塔→花小金井駅(12:35解散)
円成院(えんじょういん)は黄檗宗のお寺、本山は宇治の万福寺
矢沢藤八と共に野中新田をかいたくした大堅は、宝永2年1(1705)現在の国立市谷保に当時中国から渡来して間もない臨済宗の分派の黄檗宗の円成院を開いていた。そして享保12年(1727)に正式に野中新田に引寺した。

山門前道路をへだてて、小祠の中に地蔵菩薩がある。もとは、青梅街道沿いにあった。こどもの健康、禍に霊験あらたといわれる

水道道路を歩く コブシが真っ盛りだ やがて馬の背に着く 村山、山口貯水池の水を埋設されたパイプで境浄水場に送っているが、窪地を流れる石神井川跨ぐ土盛り部分を馬の背といっている

石神井川の源流部 源頭はこの川の上方にある小金井CCだ 参加者たちは気持ちよく歩く

馬ノ背から小金井公園の北口から入園する 桜は所どころにピンクや紅のものが見られるが、ソメイヨシノはさっぱりだった 目立つのは真白のコブシの大木ばかり

用事のある人とはここで別れるので、記念写真を撮る 背景真後ろは小金井公園のソメイヨシノの標本木 小金井公園の桜の開花はこの木で判断する 近くで見てもまだ30~40輪ほどしか咲いていなかった
真蔵院にある川崎平右衛門の供養塔 法名の霊松院殿忠山道栄居士と刻まれている 川崎平右衛門は小平、小金井はじめ武蔵野の新田開発に貢献した人物 元禄7年(1694)府中の押立村の名主の子として生まれる 在職時代に500町歩の新田開発、小金井の桜植樹、栗栽培、稲城の梨栽培なども手がけた 能吏だったので大岡越前守の支配下関東三万石の支配勘定奉行格の代官となり、最後は勘定吟味役兼諸国銀山奉行となった
6~7月には小規模ながら大賀ハスも見られる 被写体としても撮りやすい(三脚禁止)
浴恩館は、昭和3年に京都御所で行われた御大典で使用された建物を㈶日本青年館が譲り受け、移築したもの 青年教育が行われ、下村湖人が専任の所長となった 仕事のかたわらここで次郎物語の構想を練った
現在は小金井市文化財センターとして使用されている われわれが訪れた時期は小金井桜まつり(4/3,4,5)向けに展示替えするため臨時休館だった 内部は下見のときに撮ったもの




玉川上水の小金井橋付近に戻り、行幸の松とその碑を見る 明治16年4月明治天皇が小金井堤に観桜にこられたことを記念して植えられた松(現在の松は当時のもにではない)とその由来を刻んだ碑



鈴木新田(御幸町)に入植した農民は秩父の三峰山にあった海岸寺を菩提寺としていたが、遠く不便だったので、元文元年(1736)に現在の地に引寺した 臨済宗のお寺 この寺の山門は鎌倉時代の様式を取り入れているが、建築年月は不明 一説には天明3年(1783)の本堂建立のときにできたもので、鈴木新田(現鈴木町)長谷部大工の家に寄寓していた渡り大工の作と伝えられている 山門の天井には龍の絵が描かれていた
最近その復元図が掲げられている 境内には小金井桜樹碑があり、玉川上水沿いに2000本のヤマザクラを植えた川崎平右衛門の功績が刻まれている

小金井街道は当時志木街道と呼ばれ、現在の花小金井や鈴木の人たちが、麦そば、その他の雑穀を入間川岸の志木宿まで運んで売りさばき、帰りは肥料(主として米かす)、農具、むしろ、たわらなどを買い求めるために往来した 道幅は、6尺~9尺でやっと荷車が通れるくらいであった 小金井公園西口バス停付近にあった 三界万霊供養塔は小金井街道の拡幅で現在は海岸寺の墓地内に移設されている この日は雨も降っていたので、遠くから見ただけだった
小金井街道から少し入った植物防疫資料館展示蔵 昭和12年頃実業家・貿易相の範多範三郎氏(ハンス・ハンター ラトビア人)当時の小平町鈴木新田に53ha(16,000坪)を買収し、農園を開いた際、麻布宮村町にあった同氏の別邸から農園内の屋敷に移築されたもの この蔵は元々麻布の大岡越前守屋敷にあったとのこと
ただし、原型はとどめているものの。改装されており、当時のものとしては瓦が使われているだけだという
現在は病害虫防除の歴史を知るうえで貴重な資料が展示されている 一般公開は第1、3金曜日だが、この日は予約もなしに特に閲覧させてもらった
範多農園については、KSNCのホームページの「小平の見どころ紹介」や、さらに詳しく知りたい方は会員のもぐらさんのホームページに詳しく載っています



庚申塔 鈴木街道と小金井街道の交差点にあったが、昭和15年小金井街道の拡幅工事の際、現在の地に移転された 元文2年(1737)造立の板碑形浮彫の像塔 となりは馬頭観音だろうか

花小金井駅近くで解散のあと有志12名でランチ、歓談
小平駅方面の人は水道道路を歩き帰路についた
参加された方々、お疲れ様でした
文中、説明の部分はおおくは「小平の史跡めぐり」によります。また、KSNCのホームページの 小平の見どころ紹介 を併せてご覧いただくと、よりしょうさいな解説をみることができます。
日 時 2009.03.25(水) 花小金井駅9:00集合
参加者 18名 天候曇りのち雨
コース 花小金井駅改札口(9:00集合・出発)→円成院→(子育て)地蔵菩薩→(水道道路)馬の背→小金井公園→真蔵院→浴恩館→小金井桜碑→行幸松・碑→海岸寺・山門・小金井桜樹碑→三界満霊供養塔→植物防疫資料館展示蔵→(鈴木公民館で休憩)→庚申塔→花小金井駅(12:35解散)
円成院(えんじょういん)は黄檗宗のお寺、本山は宇治の万福寺
矢沢藤八と共に野中新田をかいたくした大堅は、宝永2年1(1705)現在の国立市谷保に当時中国から渡来して間もない臨済宗の分派の黄檗宗の円成院を開いていた。そして享保12年(1727)に正式に野中新田に引寺した。


山門前道路をへだてて、小祠の中に地蔵菩薩がある。もとは、青梅街道沿いにあった。こどもの健康、禍に霊験あらたといわれる







用事のある人とはここで別れるので、記念写真を撮る 背景真後ろは小金井公園のソメイヨシノの標本木 小金井公園の桜の開花はこの木で判断する 近くで見てもまだ30~40輪ほどしか咲いていなかった

6~7月には小規模ながら大賀ハスも見られる 被写体としても撮りやすい(三脚禁止)
浴恩館は、昭和3年に京都御所で行われた御大典で使用された建物を㈶日本青年館が譲り受け、移築したもの 青年教育が行われ、下村湖人が専任の所長となった 仕事のかたわらここで次郎物語の構想を練った
現在は小金井市文化財センターとして使用されている われわれが訪れた時期は小金井桜まつり(4/3,4,5)向けに展示替えするため臨時休館だった 内部は下見のときに撮ったもの




玉川上水の小金井橋付近に戻り、行幸の松とその碑を見る 明治16年4月明治天皇が小金井堤に観桜にこられたことを記念して植えられた松(現在の松は当時のもにではない)とその由来を刻んだ碑



鈴木新田(御幸町)に入植した農民は秩父の三峰山にあった海岸寺を菩提寺としていたが、遠く不便だったので、元文元年(1736)に現在の地に引寺した 臨済宗のお寺 この寺の山門は鎌倉時代の様式を取り入れているが、建築年月は不明 一説には天明3年(1783)の本堂建立のときにできたもので、鈴木新田(現鈴木町)長谷部大工の家に寄寓していた渡り大工の作と伝えられている 山門の天井には龍の絵が描かれていた
最近その復元図が掲げられている 境内には小金井桜樹碑があり、玉川上水沿いに2000本のヤマザクラを植えた川崎平右衛門の功績が刻まれている

小金井街道は当時志木街道と呼ばれ、現在の花小金井や鈴木の人たちが、麦そば、その他の雑穀を入間川岸の志木宿まで運んで売りさばき、帰りは肥料(主として米かす)、農具、むしろ、たわらなどを買い求めるために往来した 道幅は、6尺~9尺でやっと荷車が通れるくらいであった 小金井公園西口バス停付近にあった 三界万霊供養塔は小金井街道の拡幅で現在は海岸寺の墓地内に移設されている この日は雨も降っていたので、遠くから見ただけだった
小金井街道から少し入った植物防疫資料館展示蔵 昭和12年頃実業家・貿易相の範多範三郎氏(ハンス・ハンター ラトビア人)当時の小平町鈴木新田に53ha(16,000坪)を買収し、農園を開いた際、麻布宮村町にあった同氏の別邸から農園内の屋敷に移築されたもの この蔵は元々麻布の大岡越前守屋敷にあったとのこと
ただし、原型はとどめているものの。改装されており、当時のものとしては瓦が使われているだけだという
現在は病害虫防除の歴史を知るうえで貴重な資料が展示されている 一般公開は第1、3金曜日だが、この日は予約もなしに特に閲覧させてもらった
範多農園については、KSNCのホームページの「小平の見どころ紹介」や、さらに詳しく知りたい方は会員のもぐらさんのホームページに詳しく載っています



庚申塔 鈴木街道と小金井街道の交差点にあったが、昭和15年小金井街道の拡幅工事の際、現在の地に移転された 元文2年(1737)造立の板碑形浮彫の像塔 となりは馬頭観音だろうか

花小金井駅近くで解散のあと有志12名でランチ、歓談
小平駅方面の人は水道道路を歩き帰路についた
参加された方々、お疲れ様でした
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by golf9243
| 2009-03-26 23:56
| 小平の見どころを歩く会